ペンネーム:POCALI
年齢:30歳
職業:専業主夫
住んでいる都道府県:愛知県
仕事場の環境が厳しく周りからのプレッシャーに耐えられないようになった。ほとんど休みも取ってなかった。
あるIT企業に新卒枠の未経験枠で入社しました。
新入社員研修のあと、プログラミングの作業を中心にやっていましたが、とにかく周りの先輩社員や同僚が教えてくれない状態でした。
扱っている技術についても、ネットで検索して出てくるものではなかったので、他の社員も知らない部分が多く相談したとしても、ほとんど無駄な状態でした。
最初は何とかこなせていましたが、徐々に進捗が遅れていきました。
朝早くおきて、プログラミングの勉強をしたり、空いた時間に仕様書などに目を通したりして、ほとんど休んでいなかったように思います。
そのような状態の中で、進捗に関してのプレッシャーを周囲からかけられていたので、気分が落ち込み、もう駄目だと思うようになっていきました。
自分で調べてみてもだめ、誰かに相談してもだめ、上司にかけあっても手を打ってもらえない上、時間だけが浪費されていく状態でした。
そういった負のスパイラルが自分を追い詰めていったのだと思います。
費用のトータルとしては約10万円ほど。本やリフレッシュするためのお金を合わせると30万くらい費やした。
うつ病と診断されて1カ月間休職し、そのあと職場に復帰しました。
それから、改善するまでは働きながら通院をするというサイクルでした。
心療内科については、基本的に投薬が中心になっていました。
はじめは月1回ほどの頻度で通院して、状態が良くなってきたら2カ月に1回通っていました。
2年9カ月ほど治療を受けた段階で完解の診断をいただきました。
通院した費用のトータルとしては約10万円ほどです。
カウンセリングについては、月一回のペースで通っていました。
カウンセリングの費用としては同じく10万円ほどです。
上記のほかにも、完解の診断をいただくまで、本を買ったり気分転換などをする際使ったお金の分も合わせると、トータルで30万円くらい費やしたと思います。
睡眠の質が悪く気分も落ち込んだ。同僚や先輩など周りの人を信用しなくなった。
夜もよく眠れず、朝の4~5時には目が覚め、仕事に行きたくないという思いと、仕事に行かないと生活ができないという思いがいつも葛藤しており、こんなにつらい毎日ならいっその事死んだ方がいいのではないかと思っていました。
気がついたら、電源コードを首に巻き付けていたことがあります。
土日や祝日は休みでしたが心が休まることはなく、どこに行っても何をしても仕事のことが頭を離れることはありませんでした。
あと、とにかく同僚や上司、先輩などの会社の人を全く信用しなくなりました。自分がこんな状況になっているのに、誰も助けてくれないし、質問や相談をしても誰も答えてくれない状況だったからだと思います。
周囲の人からは、おそらく何も思われていないか、もしくは仕事ができない人間だと思われていたと思います。
病院にかかること。カウンセリングなどを受けてみることがおすすめ。
改善に役立ったこととして2つほどあります。
まず、一つ目は心療内科や精神科の予約をすぐにとり診察を受けることです。
うつ病ではないかと疑っていたこと、治療をすれば治ることは前々から知っていたので、ネットで最寄りの病院を検索し、予約をとり、とにかくすぐに診察を受けました。
一回の診察はだいたい3000円から5000円ほどかかりました。
二つ目は、医師からすすめられたカウンセリングがあれば受けてみることです。
私の場合は投薬治療が中心の医師だったのですが、担当医からカウンセリングの紹介を受けたことがきっかけでした。
薬での治療とカウンセリングを行うことでできるだけ早く改善すると思い、すぐに予約をとって受けに行きました。
1回のカウンセリングで3000円ほどでした。
あたり前の事ですが非常に重要で、これ以上役に立つことはないと思います。
上記の二つを実行して、自分は何をやれば良くなっていくか考えることができるようになるので、できるだけ早く実行した方がいいと思います。
前向きに考えられるようになった。うまく逃げられるようになったので気持ち的にも楽になった。
考え方が前向きになるようになったことが一番の変化です。
乗り越えられるかどうか難しい壁に当たった時などは、自分ならできる、たとえ、できなくても死ぬわけではないから大丈夫と思えるようになりました。
無理だったらやめればいい、チャンスはまた来るし、この経験はきっと自分にとってプラスになるとも考えるようもなりました。
また、いい意味で逃げることを覚えました。
仕事などでどうしてもできないことや、「これをやると無駄にしんどくなるなー」と思ったことが割り振られそうになったときは、すぐに拒否するようにしました。
それでもダメなときは、仕事を振った相手に「できなくても文句は言わないでください」というようにしました。
とにかく自分の体が一番大事、自分が倒れても赤の他人は助けてくれないという思いが強くなったからだと思います。
結果、自分にとってプラスになるようなことがしたいと思い、勤めていた会社を辞め別の会社に転職しました。
今は、その会社もやめ専業主夫をしていますが、やりたいことで生活していくために準備をしている段階です。
教育に熱心で、落ち着いているという評価を周りからいただいた
相変わらず仕事ができない人だとは思われていたと思いましたが、その一方で面倒見がよく、教育に熱心で、落ち着いているという評価が多かったように思います。
評価を受けたときの自分の感情としては、自分のことが一番大事だということ、できるだけ波風を立てないようにすることを強く意識していたように思います。
そのため、上司や先輩社員に対してはできるだけ感情をおさえた上で相談や質問をすることを心がけるようにしていました。
また、上司や、先輩社員に対してはあまり信用していないのは変わりませんでしたが、一方で、あとから入社してきた後輩達については落ちこぼれになる人は作りたくなかったし、困っている人がいたらできるだけ助けたいと思い、積極的に質問や相談を受けるようにしていました。
好きなことをやることがうつ病改善のポイント。
これだけは必ず断言できます。
「うつ病は不治の病ではなく必ず治る病気です。」
なので、無理をせず、ゆっくりと自分のペースで進んでください。
ちょっとでも疲れたり、頭が重いなと感じたら休んでください。
そして、気が向いたときにちょっとだけ動いてみてください。
雑誌を読むのでもいいですし、ネットをするのでもいいですし、お菓子を食べるのでもいいです。
好きなこと、やりたいことをやりましょう。
きっと、いい方向に進むきっかけをつかむことができるはずです。
その間に、医療技術も進歩していきます。新しい治療法も出てくるでしょう。
一分一秒でも、生きていけば、可能性は広がっていくのです。
あなたの人生はあなたのものです。あなたには幸せになる権利を持っています。
ゆっくりと、無理せず、自分のペースで歩いていきましょう。
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