30代女性。上司のパワハラが原因でうつ病を発症。自分の好きなことをするのが改善への近道。

ペンネーム:なっぴ
年齢:33歳
性別:女性
職業:フリーター(事務職)
お住い:千葉県

上司のパワハラが原因でうつ病を発症。人と話すのも人を見ることも、人が集まるところも怖くなった。

自分の気持ちや思っていることを上手く伝えられなくて、我慢をしていたことが原因です。

もともと自分の意見を他人に伝えるのが苦手で、自分が我慢すれば良いと思っていました。

そういう性格なのと、当時の職場の上司がとても怖い方で、何か意見をすると「殺す」「潰す」と言った暴言を吐く人だったのでますます自分の気持ちを押し殺していました。

上の人がそういう人達だったので、周囲も上司のようにミスをすると「誰がやったんだ出てこいや!」と犯人探しをし、ミスをした人に対して執拗に暴言を吐き、人格を否定させるような雰囲気で仕事をしていました。

嫌だなと思いながらも、何も言えない自分に嫌でしたが、意見をして何かされるのは嫌なので、黙って我慢をし続けていました。

そうしたところ、突然過呼吸と吐き気、めまいなどに襲われて朝礼中にうずくまってしまいました、誰も助けてくれることはなく「調子が悪いなら隅っこにいろ、このボケ」と言われ、その日は早退しました。

それ以降、上司や周りからの言葉にビクビク怯えるようになり、姿を見ただけで吐き気を催したり、仕事に集中できなく、新人の頃のようなミスを繰り返すようになり「どうしたんだよ、おい」と言われる度に、ますます何も言えなくなり、人と話すのも人を見ることも、人が集まるところも怖くなり、ずっと気持ちを我慢していたのが爆発し、外出するのが困難となりうつ病に陥ってしまいました。

うつ病を克服するための病院代、薬代、ヨガなどのリラクゼーション費を合わせると総額13万ほど使った。

実際に働けるようになるまでに1年半かかりました。

退職した当初は病院に週に1度通院をしていて、検査や診療費で約2000円、薬で約2000円と4千円くらいかかっていました。それが毎週月4回なので1万6千円毎月の通院費をかけていました。

毎週通っていたのはうつ状態からうつ病になり通勤できなく休職していた期間の3ヶ月間で、4万8千円です。

それ以降改善するまでの残りの期間、1年3ヶ月ほどは2週間に1度の通院となりましたので、毎月8千円の通院費でした。

全ての通院費を合わせたら11万から12万ほどになります。

プラスして、認知行動療法の一環としてヨガや講座にも参加しており、1回につき1000円だったのを1年くらい続けいていて、それを含めると13万円くらいになりました。

何をしても感情が入らず植物人間のような状態だった。

うつ病だった当時は誰とも話すこともできず、外に出られませんでした。

趣味も楽しむことができず、1日の殆どを布団の上で過ごしていました。

家族を含めた周囲の人達は「何ゴロゴロしているのか」「いつまでそうしてるのか」「なまけているのではないか」という感情を持っていたと思います。

実際にも「働いていた時の気持ちはどこへ行ったのか」「なぜこうなってしまったのか」と言われることも多かったです。
自分の感情としては何も考えられず、ただ黙って時が過ぎるのを待っている状態でした。

何をしていても感情も入らず、身も入らず、食べ物の味も分からない状態で、植物人間に近いだったのを思い出します。

周囲は何もしない自分に対してヤキモキしていて、私自身は何も考えられないといった状態でした。

ノートに自分の気持ちを書き出したり、読書、ヨガがうつ病克服におすすめ

うつ改善に役立ったことは3つあります。
1つは「自分の気持ちをノートに書いたり、自己啓発本を読んで過去を振り返ったこと」です。

ネットだと色々な悪い情報もあるので、見ていると気持ちが沈んでしまったり、自分はダメなんだと余計に落ち込んでしまうので、気持ちの立て直し方のアドバイスが書かれている自己啓発本や心理系の本を図書館で読んでいました。

本を読んでから自分の気持ちや過去を振り返ってみて、自分がこれからどういった心構えを持ったら良いのかだったり、気持ちの偏りを発見できたり、本に書かれている言葉に励まされました。

また、自分の気持ちをノートに書くことでストレス解消にもつながり、通院の際に状況報告として伝えたり、文字にすることで振り返ることもできました。

文字に表すことで自分の気持ちに素直に向き合うこともできました。
2つ目は「図書館に通うこと」です。
図書館に通うことで外の世界を見ることができたり、働いていた時の感覚を少しずつ取り戻すことができるようになりました。

家だとだらけてしまいがちでしたが、図書館だと周囲も本を読んでいたり静かな環境なので集中力を高めることもでき、好きな本を読むことでリラックスできました。

3つ目は「ヨガ」です。
ヨガのポーズには身体のコリをほぐす効果や気持ちを落ち着かせてリラックスできます。

通院先での治療の一環でヨガ教室が開講されていたので、1年ほど通わせてもらいました。

最初はできない自分にイライラしたり落ち込むことがありましたが、徐々にリラックスして呼吸ができるようになったり、辛いと思わなくなったりして気持ちの変化が出てきました。

1回あたり1000円で月に2回の開講だったので、普通にヨガ教室に通うよりもリーズナブルに済んだこともありがたかったです。

徐々に感情が戻ってきた。やりたいことが思い浮かべられるようになった。

改善されることで徐々に「働いてみようかな」という気持ちが出てきました。

働いて周囲の役に立ち、以前のように働きたいと前向きになりました。

気持ちが前向きになることで、求人を見てどんどん応募したり、アクティブに行動できるようになって、今の自分ならできるという気持ちになり、やりたいことなど色々思い浮かべられるようになりました。

うつ病の時は何もできずに布団の上で1日過ごしていて思考回路も働いていない状態だったのが、改善してきたころには面接を受けたり、新しい求人に応募したりと新しい仕事を見つけたいと働くことに対して意欲的になっていきました。

辛いことがあっても、酷く落ち込んだりすることも少なくなり、失敗を糧にできるようにもなりました。

周りの接し方も良い方向に変わってきた。うつ病が改善されることで周りも自分に優しく明るくなった。

改善されてくると周囲は安心したように感じました。
周囲が安心している姿を見ると自分ももっと頑張ろうと前向きでいられるようになりました。

周囲も自分も明るくなり、楽しく話をしたりできるようになったのも嬉しいことでした。

うつ状態の際は周囲も自分もイライラしてて、何かあるとすぐにぶつかってしまい、自分も「どうせ私の気持ちなんて分かってくれない」とすねていたので、周囲もどう接したら良いのか分からない状態だったと思います。

徐々にうつ状態が無くなってからは、周囲も自分も気持ちに余裕が持てるようになり「頑張れ」とアドバイスをもらえるようになり、良い方向に変化していきました。

自分のうつ病が改善されることで周囲が明るく優しくなったように感じました。

うつ病の治療は焦らないこと。しっかりと身体と心を休ませることが大事。

うつ病の治療は風邪などのように薬を何回か飲めば治ると言うものではなく、時間がかかります。

時間がかかる中で良い状態だったり、悪い状態だったりを繰り替えしながら、少しずつ自分の気持ちを受け入れられるようになります。

改善されるまでどのくらい時間がかかるのかも人によって違いますし、ゴールが見えないことで不安に感じることも多いと思いますが、焦らずにいることが大切です。

うつ病になってしまったのは自分のせいでは決してありません。

心が悲鳴をあげてしまい、もう休んでというサインであると考えます。

なので、しっかりと身体と心を休ませて、自分の気持ちに耳を傾け、自分の好きなようにリラックスしながら過ごしていくことが改善への近道と言えます。