50代女性。大学受験の失敗が原因でうつ病が発症。現在はうつ病が改善されて悲しい気持ちから解放された。

ペンネーム:あかね
年齢:51歳
性別:女性
職業:契約社員
お住まい:埼玉県

大学受験の失敗が原因でうつ病が発症。父の危篤と母に大学を諦めるように言われ自分を責めた。

私がうつ病になってしまったのは長年のストレスが原因です。
直接の原因は大学受験の失敗です。
それは自分の責任では無く、入試の時に父が危篤になるという不運に見まわれ、もともとソリの合わなかった母に大学を諦めるように言われた事。
どうにかこうにか学費の安い大学に進むことは許してもらえたけど本命は受かったにも関わらず行けなかった事。
その後父は一命をとりとめましたが私には納得が出来なかったのです。

本当に寝る間も惜しんで勉強に明け暮れ必死の思いで挑んだ受験なのにこんなことでもろくも崩れてしまうなんて。
どうしてもっと強く本命に行きたいと言えなかったのかと自分を責めました。
責めすぎて自分を憎みましたね。
心はいつも晴れなかったし、何とかして自分を納得させる考え方が出来ないかと心理学の本を読み漁りましたが上手くいかず、大学は卒業したものの暗澹としているうちにうつ病を発症したのでした。

2年ほど寝込んでいた。通院費や薬代、うつ病に関する本で100万円くらい使った

寝込んでいたのが2年ほどでした。
母は驚き食事の世話など良くやってくれました。
その時には父はもう他界していたのでそれが救いでしたね。

実家暮らしだったので生活費はかかりません。
ただ通院費や薬代、うつ病を治すために買った本などは私が受け取った父の遺産から出ていました。
よく覚えていませんが100万ほどは出たのではないでしょうか。

子供の頃やりたかった絵の勉強をしようと通信制の教材を買ったりしたのでそれが大きかったのです。
うつのひどい時はあまり考えられず軽はずみな行動をしがちなのです。
絵の勉強はそれなりにやりましたが結局一年の期限を守れず途中でダメになりました。
私は独身で母がいたのでこれだけで済んだのです。
そういう意味では恵まれていました。

うつ病になってからは泥沼に沈むような感覚があった。刃物を見たり川を見るのが怖かった。

うつ病になった当時は本当にひどかったですよ。
とにかく理由の分からない悲しさがいつもあって、泥沼に沈むような感覚です。
処方された薬を飲むといくらかマシになりましたが代わりに眠くてたまらず、食事をして薬を飲む、そして寝るの繰り返しです。

夜は睡眠導入剤で寝てましたから本当に寝てばかりですね。
でも薬を飲まないと食べる事も苦痛ですし、何より悲しい感情が辛かった。
それにいつもどこかで死んでしまいたい気持ちに囚われているのです。

理性では死にたくはないのです。
しかし、感情がいつも死にたがっていました。
この理性が感情に負けてしまうのが怖かったです。

だから刃物を見るのも怖かったし、散歩の途中で川を見るのも怖かったです。
周りにいたのは母だけなのでさほど問題は無かったです。
たまに旧友に会いましたが
なんとか元気つけようとしてくれても中々治らないので最終的にはほっとかれるようになりました。

うつ病の改善にヨガが役立った。部屋の中で気軽に出来て体の調子を整えてくれた。

うつ病改善に役立った方法はとにかく無理をしないという事ですね。
色々な本を読みましたがヨガを取り入れたものも良かったです。
本屋さんで適当に買ったものの中にあったのだと思います。

おそらく1000円もしない本だと思います。
病気の人用のヨガで体の調子を整えてくれます。

外で激しい運動をしなくても部屋の中で気軽に出来たのです。
あと、うつ病ドリルというサイトは役に立ちました。
そこではうつ病に効く食べ物を紹介していて中でも良かったのはどくだみ茶です。

薬を飲んでいてもジリジリとした耐え難い状態の時にどくだみ茶を煮出したものを飲むと楽になります。
うつ病がひどかった時は常にそれを作り置きして飲んでいました。
ドラッグストアで一箱600円くらいで安い上に、お茶なら煮出すだけで手軽にいつでも飲めるのが良かったです。

やりたくない事はしないを徹底した。だんだんと美味しいと感じられるようになった。

夜とにかく寝る事とやりたくない事はしないを徹底していました。
あと難しい事を考えるのもやめました。
とにかく頭を休ませる事に専念しましたね。

うつ病は心の風邪と良く言われますが私にはそうは思えなかったです。
本当に薄紙を剥がすようにしか良くなりません。

しかしそれはストレスに晒されていた期間と深さによって違うという事です。
それでもだんだんと寝込んでばかりいる生活から起きていられる時間が増えていきました。

起きていられる時はテレビを見たり、音楽を聞いたり、あまり疲れない本を読んだりして過ごしましたね。
きちんと薬を飲んで、それでも足りない時はどくだみ茶に頼り、気が向いたらヨガをやり散歩をしという感じです。
最初のうちは食べ物の味も分からなかったのですが、だんだんと美味しいと感じられるようになりました。

最終的には自分の病気を忘れるようになりました。
薬が無くては不安で仕方なかったのに薬を忘れて外出しそうになる事も増えました。

うつ病が改善され、悲しい気持ちから解放された。死にたいという感じも無くなり他の人の心配もできるように。

悲しい気持ちから解放されるようになりました。
いつも死にたいという感じも無くなりました。
体力を気にしてためらっていた事も気にせずやれるようになりました。

以前は車で少し遠出などという時途中で具合が悪くなったらと思うと不安で仕方ありませんでしたが、まったく気にしなくなりました。
面白いものを見れば大笑い出来ますし、悲しい物語を読めば悲しくなります。

つまり、普通の感情が戻って来たのです。
それまでは自分の事だけで精一杯でしたが、他の人の心配もできるようになりました。

つまり健康な人と同じになります。
うつ病がひどい時は理由のない悲しさに支配されていましたが良くなると普通に物事の反応としての感情を持つ事が出来ます。
それは素晴らしいことですね。

うつ病が改善したお陰で現在では職場の人達とも良好な関係を築くことができた。

うつ病で2年寝込んだ後、筋力が落ちてしまったので和食屋さんのお掃除に雇ってもらいましました。
日に2時間だけで病気の事を明かしていました。
たかがお掃除でもなかなか大変でした。

病気を打ち明けてあった女将さんは親切にしてくれましたが他の従業員さんは冷たい視線だった気がします。
でも私はそんな視線に構うほど自分に余裕がありませんでした。
だんだんと体力がつき、お運びをするようになりました。

仕事ができる様になると他の人からの視線も柔かくなりました。
普通に話をしたりしてくれるようになりました。

外見上、まったく病人らしく見えなかったようです。
そこには2年ほどいて今の職場に移りました。
たまに体調を崩して休むのであまり良く思われなかったです。

その時はいつか元気になって恩返ししたいと思い、今は風邪以外で休んだ事はありません。
周りとも上手くやっています。

うつ病は今がダメでも一生続くわけではない。母とも和解し悪いことばかりでもなかった。

うつ病はお薬をきちんと飲んできちんと夜眠れば必ず良くなる病気です。
ポイントは難しく考え過ぎない事。

今がダメでも一生続くわけではありません。
死にたいのは病気がそうさせているだけ。
あなたの考えではありません。

他の人が何を言っても気にしない事です。
あなたはあなたの事だけ考えていれば良いのです。
まずは自分を助けること。

うつ病、私も何年もかかりましたが治りました。
そして今たくさん楽しいことがあるし、健康であることの有り難さをしみじみと実感しています。
うつ病になったことで母と和解しましたし悪いことばかりでもなかったです。

体が悪い人のことも理解してあげられるようになりましたしね。
今は辛いでしょうが信じて下さい。
必ず治ります。保証しますよ!