40代男性。職場の人間関係が原因でうつ病を発症。うつ病は自分を見直すために神様が与えてくれた機会。

ニックネーム:ZERO
年齢:40歳
性別:男
お住い:新潟県

職場の人間関係が原因でうつ病を発症。部下との関係に気付かれしてしまった。

職場の人間関係が原因でうつ病になりました。当時の私はチームをまとめるリーダーを「しており、その中で1人厄介な人物がいました。

組織での仕事ですので、上下の関係ももちろんですが、横のつながり(他部署)も重要となります。その者は私の部下でしたので、意見があれば直接他部署へ言いに行くのではなく、私ななりを通して話を展開していくのが筋です。

私自身もそれが仕事だと思っていましたので、どんなことでも受け入れる構えでいました。しかし、その者はそういう方法はとらず、自分で他部署へ意見を言いに行き、あたかもチームで決めたような雰囲気で話を進めます。

 

それに気づくのが会議の場であったり、あらぬところからの話によって判明し、本人からは私に対しての自主的な提案はありません。このようなことが何度も続き、本人の立場も悪くなってきたためフォローをしていたのですが、その気遣いに本人は気づくことなく相も変わらずの行動をとり、気疲れしてしまったこちらの方が先に症状が出てしまいました。

回復まで2年の歳月を費やした。治療費は合計で12万3,000円ほど使った。

発症から回復までは2年ほどかかりました。うつ病と診断されてからの期間ですので、当然それよりも前から、じわりじわりと症状が出始め、その時期も含めていくとプラス3,4か月の期間となります。

初めての医療機関への受診から、最初の1か月は会社を休職し、その後は外来通院となりました。

半年間くらいは週1回の受診で薬代を込めて3000円でしたので単純に月4週×3000×6か月の72000円。これに残りの1年半が月1回の受診ですので、3000×18か月の54000円の合計で12,3万円というところです。

医療費としては単純にこのような計算となりますが、1か月の給与(傷病手当で補てんされましたが)、この病気にかかり、自己啓発のため(自分の気持ちを持ち上げるため)書籍なども購入していますので、もっと金額がかかっていると考えていいと思います。

病院にかかる3ヶ月前から症状を発症。人を嫌いにならない性格なのに次第に会いたくないと思うように。

何かおかしいなと感じたのは医療機関を受診する3,4か月前からでした。それまでも部下の行動のせいで「どうしたらいいのだろう」と抱え込むことがありましたが、仕事中くらいなものでした。

そこから、プライベートで休みの時も気になりはじめ、仕事プライベートにかかわらず、常に気なるようになってきました。

元々人を嫌いになるということをしない人間ですので、どうしたら改善できるのだろうと悩んでいましたが、途中からは「会いたくない」という感情に切り替わっていきました。

その悩みの影響か、周りからは「目が死んでいる」「やつれている」「疲れている」と声をかけられ、それが余計「私は今元気がない」と意識させ、負の循環に陥っていきました。

うつ病体験者のブログを読んだり、図書館で心理学の本を借りて読んだりして様々な考え方を深めた

この病気にかかり、様々な文献・書籍を読みました。ネットで探し出した近所の心療内科で治療を受けるのは当然でしたが、それはただ単に「薬」というもので脳内の神経を正常に戻すだけのものです。

いわゆるドーピングのようなものです。これでは、一時の対処と考えて、同じことが起きた時にまたぶり返してしまうという不安がよぎり、自分の内面から変わろうと思いました。

ネット上でうつ病体験者のブログを読んだり、図書館で心理学の本を借りて読んだりして、様々な考え方や対処法を学びました。私の周りにもうつ病発症者が絶えないのですが、これらによって得た知識はその方々への良きアドバイスとしても生きることともなり、今では良い経験をしたなと思っています。

知識を得たことで生き方が楽になった。人間関係も割り切れるようになり考え方が前向きになった。

様々な知識を得たことにより、その後の生き方が楽になりました。今までは、「こうしたらどうなるのだろう」というようなマイナスのイメージが先行して、思い切った行動などをとることができなかったのですが、対処法や、アドバイスを読むことにより、そこに対する考え方が前向きになりました。

「何とかなる」という基本の考えの下(裏付けは必要ですが)、仕事の内容ももちろんですが、主に人間関係についてバッサリと割り切ることができるようになりました。

この行動により、仕事とプライベートも切り離すことができ、悩みというものを溜めない癖ができました。その分、心にも余裕が発生し、周りの相談にも耳を貸せることのできることになり、よりリーダー、チームをまとめる者として機能することができました。

うつ病の人に頼られるようになり様々な相談を受けるようになった

うつ病時に得た知識や考えによって、周りからは相談役のような存在として頼られるようになりました。特に、人間関係の悩みについては、職場の人からプライベートで呼び出されるようなことまで発生しています。

その内容は、仕事上での相談よりも個人のプライベートにかかるような、単なる職場の人間にここまで話していいのかという内容のものまで飛び込んできます。相手からは「話を聞くことが上手い」「判断が的確」「参考になる」とありがたいことに良い評価をいただき、噂が噂を呼んで、仕事中ではあまり話したことのない人や、職場の人の友人という立場の人たちからも相談を受けるようになっています。

頼られる、助けに慣れていると実感できていますので、今の状態はとても充実しています。

原因を突き止めて根本改善することがうつ病の完治につながる

うつ病は医学的には脳内物質、交感神経などの乱れにより引き起こされていると言われています。確かに、その研究結果は正しいのだと思いますが、そうなってしまった原因は何だったのでしょう。

 

原因を突き止めなくては改善することはありません。例えていうなれば、蛇口から水が垂れ流しになっているのに、バケツで水をかき出しているような状態です。蛇口を止めましょう。

自分自身の今までの考え方を振り返り、どこがおかしかったのかを客観的に振り返り、自分を変えていきましょう。
うつ病はそのための時間を神様が与えてくれた機会なのです。

でも、発症したての頃はつらいと思いますので、ゆっくりお休みください。休養こそがこの症状への特効薬です。